2018年秋、コネチカット大学のゲリー・バーコウィッツ教授は、大麻の園芸 種子から収穫までという3単位の大学の新しいコースの教壇に立ち、400人収容の講義室を満員にしました。この講座が好評だったため、バーコウィッツ氏はオンライン版を開発し、2019年7月にはさらに全国の40人の学生が彼が種からヘンプを育てる様子を見守るようになりました。
バーコウィッツ教授の指導に加えて、学生たちは大麻ビジネスや法律のさまざまな側面について業界の専門家によるビデオプレゼンテーションを視聴します。学期末には3単位を取得して学士号に近づき、大麻産業で有利な仕事に就きたいと考えています。
バーコウィッツ教授は学生たちに基礎科学の知識を身につけるよう勧めていますが、大麻は人文科学や社会科学の学部にも導入されています。大学で大麻について専攻するというのは、もはや冗談ではなく実に良いアイデアだと思います。
修了コース
大麻関連のキャリアの可能性:ウェルネスコンサルタント、大麻の販売とマーケティング、芽出し、薬局の管理、栽培
4年制の学位プログラム
大麻のキャリアの可能性:栽培者、抽出技術者、研究科学者、ラボアナリスト、法医化学者
レイクスペリオル州立大学 大麻化学(ミシガン州マリー)
レイクスペリオル州立大学のこのプログラムは、全米初のものとして注目されています。
THC、CBD、テルペンを含む大麻関連化合物および汚染物質の定量分析に焦点を当てています。
ノーザンミシガン大学 薬用植物化学の学位(ミシガン州マルケット)
薬用植物化学プログラムの学生は、大麻の栽培とハーブ薬の調合を学びます。起業家コースでは、ビジネスと会計のクラスで勉強を補い、バイオ分析コースでは、化学と生物学の高度なトピックを学ぶことができます。
マイノット州立大学 薬用植物化学の学位(ND州マイノット)
マイノット州立大学の薬用植物化学プログラムの学生は、化学、物理、微積分、生物学の授業に加えて600時間の研究室実習を行い学位取得を目指します。このプログラムでは、植物から化合物を抽出する方法を学びます。学生たちは、大麻に加えてホップも扱い、大麻業界と醸造業界の両方で仕事ができるようになります。
コロラド州立大学プエブロ校 大麻生物学・化学専攻(コロラド州プエブロ)
コロラド州立大学プエブロ校では、大麻副専攻の他に、大麻科学という新しい分野に適用できる基本的な化学的・生物学的原理の理解を学生に提供することを目的とした大麻生物学の理学を提供しています。
学部の副専攻
大麻関連のキャリアの可能性:起業家、大麻のマーケティング、開発、運営、大麻法、大麻司法
ニューヨーク市立大学 メドガー・エヴァース・カレッジ大麻学位プログラム(ニューヨーク州ブルックリン)
2021年、メドガー・エヴァース・カレッジはニューヨーク市立大学で新たに13コースの大麻副専攻プログラムの開始を発表しました。
私が率いる機関が、大麻のような植物の多様な利用法を学ぶための教育機会を提供する最先端の機関であり、学生がこの新しい産業で急成長する機会を得るためのトレーニングを提供していることを特に嬉しく思っています。教育は、大麻のような植物の非娯楽的な利点に対する有益な認識を高めるための重要なステップです。 多くの場合、有色人種のコミュニティは、新たな経済的な恩恵を受ける機会が最後になることがあります。 理学部と経営学部が協力して大麻教育の副専攻を開発したことで、学生はこの新しい産業の科学、健康、技術、ビジネスの側面に触れることができます。
メドガー・エヴァース・カレッジ学長 パトリシア・ラムゼイ博士
ストックトン大学 大麻研究の副専攻(ニュージャージー州ギャロウェイ)
ストックトン大学の大麻研究の学際的な副専攻は、3つのクラスから始まります。医療大麻入門、大麻法、インターンシップ準備です。これらの科目を履修した後、学生は栽培、小売、研究、通信など様々な分野でインターンシップを行います。選択科目には、ホリスティック・ヘルス、経済植物学、社会的正義の問題などがあります。
ストックトン大学モリスビル校 大麻研究の副専攻 (ニューヨーク州モリスビル)
ストックトン大学モリスビル校に新設された15時間の大麻産業副専攻は、同校の農業科学、園芸学、ビジネスプログラムの一部を組み合わせたものですべての学生が参加できます。学生は屋内外で大麻を栽培しながら、植物学、生産、加工、評価、マーケティングなど興味のある特定の分野に焦点を当てます。
コロラド州立大学プエブロ校 大麻研究の副専攻(コロラド州プエブロ市)
コロラド州立大学プエブロ校の人文社会科学部は、大麻とその社会的、法的、歴史的、政治的、健康関連の社会への影響に焦点を当てた22単位の大麻研究の副専攻を提供しています。コースの提供には、公共政策、異常心理学、刑法、および化学が含まれます。
この副専攻は、ソーシャルワーク、公衆衛生、法律関係の仕事に就く学生の準備に役立ち、大麻がメキシコ系アメリカ人コミュニティに与えた影響に焦点を当てています。
ロードアイランド大学 大麻研究修了コース(オンライン)
ロードアイランド大学の薬科短大のサーティフィケートプログラムは、大麻の基礎知識、大麻化学、大麻製品開発、大麻治療学の4つのコースで構成されています。
西イリノイ大学(イリノイ州マコンブ)
西イリノイ大学には、大麻の副専攻が1つだけでなく2つあります。学生は「大麻と文化」または「大麻生産」の副専攻を選択でき、これは実際の仕事で役立ちそうです。
卒業研究
大麻関連のキャリアの可能性:薬局薬剤師、医療大麻研究者、薬事政策立案者
メリーランド大学薬学部 医療大麻科学・治療学修士課程(メリーランド州ボルチモア)
メリーランド大学薬学部の医療大麻科学・治療学プログラムは、医療大麻の研究に特化したアメリカ国内初の科学修士プログラムです。この2年間の低レジデンシー修士プログラムは、対面式とオンライン式の学習を組み合わせたものです。このプログラムの目的は、学生が臨床、科学、政策の分野で活躍できるようにすることです。
大麻に関する学位の詳細
連邦政府が資金を提供している州立大学では、農業、化学、経済、ジャーナリズムなど、さまざまな専攻分野で大麻に関する授業が行われており、これは大麻を合法化する上で重要なステップとなっています。もはやキャンパスでは、落第点のマリファナを常用している学生たちが大麻を代表しているのではない。今では、理系の学生が大麻エキスやチンキ剤の作り方を学んでいます。
現在、大麻科学で4年制の学位を取得できる学校は2校あります。ミシガン州マルケットにあるノーザンミシガン大学と、ノースダコタ州マイノットにあるマイノット州立大学で、いずれも薬用植物化学の学士号を取得できます。
「インターネットでは、これを大麻の学位と呼んでいますが、私たちは化学の学位と呼んでいます。大麻の栽培者と使用者の間には、どのような化合物がどの程度存在するのかという疑問に答えることのできる化学者がいます。」この専攻はこれまで大成功を収めています。
「2017年に20人の学生でスタートしましたが、今年の秋には約400人になるでしょう。」とノーザンミシガン大学の最高マーケティング責任者であるデレク・ホール氏は言います。
大麻科学を専攻している学生の1人であるジョシー・モローハンさんは、このプログラムについて次のように語っています。「植物学、薬草学、そして化学は、常に私の大きな関心事でした。私はNMUで植物学を専攻していましたが、専攻分野を生化学に変えたいと思っていました。このプログラムが発表されたとき、私は大喜びしました。薬用植物化学は、私の関心事がすべて完璧に融合しています。私がここで学んでいることが、多くの人々の医療の未来を変えることになると確信しています。」
大麻を専攻して大学院に進みたい人のために、メリーランド大学薬学部では、医療大麻科学・治療学の修士課程を低価格で提供しています。この2年間のプログラムを修了するには約25,000ドルかかり、奨学金もありませんが理系の学部卒業を必要としないため、中年期のキャリアチェンジを考えている年配の学生でも授業料を払えば利用できます。
バンダービルト・ロー・スクールのような由緒ある大学でも、大麻に関する講義が行われており、学生は「Marijuana Law and Policy(マリファナの法律と政策)」という科目を受講して、合法化と規制の複雑さを学んでいます。また、デンバー大学とコネチカット大学では、大麻ジャーナリズムの授業が行われており、大麻業界を語る際に必要な言葉が増えています。
大麻についてのカリキュラムを扱う大学と、各プログラムの卒業生の就職の選択肢の紹介でした。
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