私たちの大半は毎日使っているものがどのように作られているか、気にもとめません。大麻もその例外ではありません。やりたいことは葉巻を吸って気持ちよくなることだけです。しかし大麻入りのブラウニーを焼きたいとなったらどうするでしょう。新鮮な蕾をつんできて、すって、生地に混ぜ込めばいいだけでしょうか。
即答でノーです。だから大麻製品がどう作られていてどういう働きをするのかを知ることは非常に重要です。
大麻からほとんどの物質を抜き出す方法が完全に理解するには、脱炭酸を理解しなければなりません。
そう、脱炭酸なんてけったいな言葉ですが、大麻のことを語るのに不可欠なものなのです。脱炭酸の仕組みだけで記事を書いてしまうことで、脱炭酸がどれだけ重要なことかきっとわかるでしょう。
そして、心配しないでください。簡単に説明するので脱炭酸のことで知っておくべきあらゆることが分かるでしょう。(そして発音も正確にできるようになるはずです)
ではこれから脱炭酸反応の原因と仕組みを見ていきましょう。
生の蕾(バッツ)
生の、つまれたばかりの大麻の蕾は脱炭酸反応を理解するとっかかりになります。吸ったり料理するのに蕾をすり潰す前に知っておくべきことがあります。生の大麻では人間はハイになりません。悲しいですが事実です。
その理由はけったいな専門用語と基本的な化学反応と関係があります。ちょっと見てみましょう。
カンナビノイドの化学反応
あらゆる大麻の生の蕾には様々なカンナビノイドが含まれています。この記事では、広く知れ渡っている2つにフォーカスします。それはTHCAとCBDAです。
抜け目のない読者のみなさんはすぐにTHCとCBDのあとに「A」がついていることに気づいたでしょう。これは誤植ではありません。意味があります。
THCはテトラハイドロカンナビノルの、CBDはカンナビディオルの略語です。なんと、THCとCBDは生の蕾からは検出されません。ショッキングでしょう?実際は、生の蕾はテトラハイドロカンナビノル酸とカンナビディオル酸からできています。この「酸」のAが先ほどの意味です。
天然の状態では、THCAとCBDAは体に作用しません。THCAはハイにしてくれなし、CBDAは医学的な効能を与えてくれません。だからといってCBDAの医学的効能が生の大麻では完全に消えているということではありません。
患者の中には生の大麻が入ったジュースやスムージーを飲んだだけで効果が出る人もいます。また生の大麻の葉には他の緑黄色野菜のようにビタミンや栄養素を含まれています。しかし身体はCBDではない形でCBDAを使います。
本当に効用を出すためには、カンナビノイドを活性化させあければなりません。「活性化」はカンナビノイドをより簡単に理解するのに最適な言葉です。
ではどうやってTHCAやCBDA1を活性化させてTHCやCBDにするのでしょう?それは乾燥です。
乾燥した蕾
乾燥大麻はハイになる自然な方法です。実際、乾燥大麻は昔の大麻依存症者が大麻を活性化させた初期の方法です。素敵なオーブンや気候をコントロールする部屋は持っていなかったので、ただ大麻の葉を天日干ししているだけでした。
乾燥の過程では、太陽の熱で少量のTHCAとCBDAに化学反応が起きてTHCとCBDになります。大麻が消費という次のステップに進む自然の過程でした。
乾燥した蕾はいまだに大麻を生産する過程で重要なステップです。ただ、ここで述べたとおり、乾燥だけではカンナビノイドの効用を完全に解放できていません。脱炭酸反応という次のステップが必要です。
脱炭酸反応
完全に脱炭酸を理解するためには、脱炭酸という言葉を分解してみる必要があります。難しいことではありません。3語に分けましょう。
1語めの「de」は基本的には除くことを意味する接頭辞です。
2語めの「carboxyl」は大半の有機物に含まれる酸基であるCOOHをあらわす化学用語です。
3語めの「ーation」は基本的には動くことを示す接尾辞です。この3語を一緒にして、「COOHを除く行動」ということになります。
さらに理解を進める前に、音節ごとではなく正確な単語全体の発音のことを言っておきましょう。
幸いなことに、これらそれぞれの語の音節をただ一緒にして普通のスピード(同じくらいの強さで)で話しても正確に発音できています。さあ、何度か発音してみましょう。
2,3回発音したら、舌は上下動に慣れて発音が楽しくなったはずです。それぞれの音節にあまり強調をおかないことです。
どちらかといえば、「BOX」の音節にアクセントをおくことが正確な発音ですが、あまり気にしなくていいです。同じくらいの強さで5つの音節を発音すれば別に素人くさく聞こえることはありません。
もう発音はいいでしょう!脱炭酸反応の化学反応に戻りましょう。
下の図を見てください。左が典型的なTHCAの分子構造です。右は脱炭酸反応したあとのTHCの分子構造です。
どうやって脱炭酸反応させるのでしょうか?古代の人がやったのと同じく熱を使ってください。
大麻の蕾はまだ生のままだということを念頭においてください。ここまで学んできたとおり、生の大麻の蕾はハイにはしてくれないし医学的な効能も与えてくれません。
乾燥していくことでわずかに向精神的かつ医学的な効能がでるかもしれませんが、蕾はまだ効果を十分には発揮しません。
ここからはやり方は2つに分かれます。どちらも乾燥大麻を消費するのに異なったやり方となります。吸うか食べるかです。
最も直接的な大麻を吸うことから紹介しましょう。
大麻を吸う
目の前に乾燥した蕾があります。細かく砕いて巻きたばこにします。準備完了です。
でも、乾燥した蕾は基本的に生であって、そんなに(ひょっとしたら)全然ハイにはなりません。大麻を肺に届くように強い効果を出させるにはどうしたらよいでしょう?それは燃やすことです。
たばこか水パイプの中の大麻に火をつけると、すぐに脱炭酸反応が起こります。THCAはTHCになり二酸化炭素が副産物として排出されます。
同時に、大麻は気化して利用可能なTHCや他の全ての物質は体に吸い込まれます。THCや他のカンナビノイドは肺から脳に行き渡り、向精神的な素晴らしい効果が出ます。
しかし、乾燥してすりつぶした大麻を吸いたくない場合はどうしたらよいでしょう?パイに入れて焼いてみたらどうでしょう?それが大麻消費のまさに2番目の選択肢、食べることです。
大麻を加工して食べる
大麻を吸わないで食べるのならば、少し長く待たなければなりません。大麻を燃やすことは基本的に非活性のカンナビノイド(THCAとCBDA)を活性化させる(THCとCBD)脱炭酸反応を起こすことであることを思い出してください。
しかし、大麻の蕾に直接火をつけても燃え尽きてなにも残らないでしょう。別の方法を考えなければなりません。
最も簡単で便利な方法はオーブンです。「でも何度に設定すればいいの?」「何分焼けばいいの?」読者の皆さん、もうひとつの可変物質をご紹介します。テルペンです。
テルペンとは
テルペンは大麻に独特の香りをつけている油です。テルペンには様々な種類や組み合わせがあって様々な香りを生んでいます。それによって大麻株はそれぞれ区別がつくのです。
それだけでなく、テルペンはカンナビノイドと結合して医学的効能を増進させます。
脱炭酸反応の過程をもういちど見てみましょう。オーブンをカ氏450度で5分間動かすだけで、大麻株の匂いを生む輝ペンは破壊されます。テルペンはカ氏310度でなくなりはじめるのでそれは避けたいです。
また高熱は使えないので、調理時間は長くなるため脱炭酸反応はその魔力を発揮する機会ができます。調理した大麻の効用を最大化するためのレシピをお見せしましょう。
大麻の脱炭酸反応の方法
- カ氏230度でオーブンを余熱
- 乾燥大麻を手で細かい破片にする
- ベイキングシートに破片を広げる(縁をつければよりよい)
- カ氏230度で35分間加熱する
- 均等に加熱するように10分ごとにかき混ぜる
- 35分後、大麻を確認する。明るい茶色で乾燥しているはず。そうでないならさらい5-10分加熱。燃焼しないように目を離さない。
- 加熱が終わったらベイキングシートから大麻を取り出し冷やす。とても脆いので注意。
- 十分冷えたらフードプロセッサーに入れてオレガノのように細かくくだく。
- スムージーやドリンクに使うのなら、粉末になるまで砕き続ける。
大麻は溶媒抽出や冷却水抽出でも活性化します。これらの方法は濃縮液を抽出し、ダブに使うために固めるか油状にして調理に使うたことになります。
重要なことは大麻中のカンナビノイドは身体が簡単に摂取できるように化学的に活性化する必要があるということです。
大麻を向精神的にしたり望ましい医学的効能をうむのはこの活性化、脱炭酸反応です。
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