カンナビジオール(CBD)は、発作、炎症、痛み、不安および様々な症状を軽減することが認められている中毒性のない大麻成分です。CBDの医療的効果が広く認知されている現在も、市場でCBDが多く含有された製品を見つけるのは困難です。

 

そのため、CBD含有量の多い大麻草や薬の開発を先導する化学者、ブリーダー、栽培者に敬意を払うことはとても大切です。この記事でご紹介するのは、大麻業界に今までと違った物を取り入れたパイオニアたちです。

 

Dr. Raphael Mechoulam (イスラエル)

Raphael Mechoulam博士は大麻化合物の分離に成功した Roger Adams博士の助手として働いていました。彼は1960年代初めにCBDがてんかんの症状を抑えることを発見し、臨床実験によりその化学構成の理解を深めました。

 

Mechoulam博士の発見まで、CBDは医療業界では過小評価されていました。しかし、彼らのような化学者によって開発された基盤は、他のCBD開拓者が築き上げた重要な化学的基礎となりました。

 

Dr. Geoffrey Guy (イギリス)

1998年、Geoffrey Guy博士は、大麻の医学的効果の研究と大麻成分由来の医薬品を生産するため、医薬品会社GW Pharmaceuticalsを設立しました。彼は、大麻草を育てるところから始め、慎重に測定された濃縮液に使用するために、特定の成分のみを抽出することを成功させました。

 

Robert Clarke氏とDavid Watson氏が設立したドイツの植物の種の会社、HortaFarm社の大麻草の種を使用し、麻薬取締局(FDA)より初めて大麻由来の医薬品として承認され、CBD濃縮液を使用して小児発作をコントロールする効果のあるEpidiolexとよばれる薬をGW Pharmaceutical社は開発しました。

 

Kevin Jodry (カリフォルニア)

カリフォルニア州にあるWonderland Nurseryの設立者、Kevin Jodry氏は州全体にCBDの効果や育成を広めたことで有名です。2000年代後半、Resin Seeds社とLawrence Ringo氏のCBD含有量の多い大麻草の株が業界に出てきた時、彼はその表現型の安定を図る研究の中心人物となりCBD含有量の多い株を探している大麻栽培農家に、約15万のCBD大麻草の株を分配しました。

 

Resin Seeds (スペイン)

Resin Seeds社は一番初めにCBD含有量の多い大麻草の株、 Cannatonicを開発したことで知られています。2008年の動向の先導をとり、CannatonicのTHC含有量の比率は1:1から18:1で提供されています。

 

オリジナルのCannatonicは、CBD:THC比率が20:1でACDCのような株を作成するため表現型がコントロールされ、ほぼTHCを含んでいないことが実証されています。

 

Lawrence Ringo/SOHUM Seeds (カリフォルニア)

The Southern Humboldt Seed Collective (SOHUM)社はLawrence Ringo氏により設立され、カリフォルニア州サンタクルーズのブラックスバーグで大麻の繁殖、栽培に彼は人生を捧げました。高質な遺伝子を広め、開発することを愛していいた彼は、2010年に最初のCBD含有量の多い、Sour Tsunamiと名付けられた大麻草に出会いました。

 

Sour Tsunami の後には、 Harle-Tsu、 Canna-TsuSwiss Tsunamiが作り出されました。ここから、2014年にLawrence Ringo氏がこの世を去るまで、高品質のCBD含有量の多い株を開発し続けました。SOHUM社は彼の仕事をそばで見守っていった子供達に引き継がれています。

 

Stanley Brothers (コロラド)

コロラド州のStanley兄弟は、2008年ごろ、すい臓がんと診断された叔父を助けるためにCBDの研究を始めました。彼らがチンキの開発を行っていた2011年、Stanley兄弟はPaige Figiとドラべ症候群で1週間に300回もの発作に悩まされる娘、Charlotteに紹介されました。

 

Charlotte’s Webという名で有名な彼らの開発したCBDオイルで、彼女の発作は数週間に1回と劇的に減少しました。彼女の体験は2013年にCNNの医療用大麻に関するドキュメンタリーで取り上げられ、医療用の大麻に関する理解を世間に広めました。

 

CBD Crew (スペイン)

CBD CrewはResin SeedsのJamie氏とShantibaba 氏(Green House Seeds/Mr. Nice Seeds)が共同で、CBDの含有量の多い株をスペイン国外で栽培することを目的としています。

 

通常、CBD含有量の多い株はTHCやCBDの含有量に影響する異なった表現型を保有しています。CBD CrewはCBDとTHCの表現型をランダムに選びテストすることで、その構成を調べようとしました。この熱心な探求により、CBD Crewのブリーダーたちは、CBD含有量の多い株を市場でも手に入る事を可能にしました。