マリファナ食品はずいぶん前からよく見かけます。事実、食べることで、摂取する方法は、最初に発見された方法です(吸うよりも)。大麻がもたらす健康、精神的な効果は約5000年前に中国の聡明なシェンノン帝王により発見されました。使用人と帝王が、沸騰したお茶の中に大麻の葉が入った事に気づかずに飲んだことが始まりではないかという説があります。お茶を飲んだ帝王はその虜になり、カンナビス(大麻)の植物の利用用途を調べ始めました。彼の記録、ペン・ツァオチン薬局方では、最終的に通風、リウマチ、マラリア、放心の治療に使用したという記述が見つかっています。そこからカンナビスの使用はインド、カリビアン、世界中に広がっていきました。
しかし、シェンノン帝王がお茶の中に落ちた葉で効果を感じたとしても、すべての食品に混ぜれば良いわけではありません。
サワ―ディーゼル(大麻の種類)をクッキー生地の中に放り込むだけではだめです。最初に少し作業が必要です。我々を信じてください。その価値はあります。カンナビスを食品として使用するのに一番いい方法は、バターに混ぜる方法です(カンナビスバターや大麻バターと呼ばれています)。
カンナビスバターと呼ばれている物の定義は、THCやほかのマリファナを含んでいるか否かになります。ベースとなるバターはいつも使用しているバターで大丈夫です。カンナビスバターの作り方をご紹介しましょう。
ただの大麻の葉とバターだけではない
カンナビスを料理するというのはスプーンでお気に入りの株(大麻の葉を固めた物)をクッキー、マリナーラソース、ブラウニーやワッフルに入れればいいというわけではありません。どうして?いい質問です。
最初に、生の大麻の葉に向精神薬効果はありません。生の大麻の葉を摂取すると血中にカンナビノイドが流れ出しますが、体はそれを代謝することができません。運が良ければ、他の野菜の葉と同じように消化するでしょう。運が悪ければ、体が拒絶反応を起こし、嘔吐、下痢、胃に問題が発生するでしょう。
ふたつ目に、生の大麻の葉はおいしくありません。混ぜた食品の味にも影響します。おいしくできあがるはずだったチョコレートチップクッキーを台無しにはしたくないはずです。
近くの薬局で購入した葉でさえ、すぐに使用することはできないのです。葉を乾燥するだけで、少量のTHCAとCBDAが、大事なTHCとCBDに変化します。カンナビスを最大限に活用するには、最初に大麻を脱炭酸する必要があります。脱炭酸とは何か、ご説明しましょう。
カンナビスを脱炭酸する重要性
「脱炭酸」という言葉の意味は、単語を分解していくと分かります。さっそくやってみましょう。
・脱 – 物質から何かを取る、削除する、を意味する接頭辞
・炭酸 – ほとんどの有機物に見られる酸ラジカル基COOHの化学用語
すべてをくっつけるとどうなりますか?炭酸を除去するという意味です。生、もしくは乾燥したカンナビスでさえ、テトラハイドロカンナビノイック酸(THCA)やカンナビノイック酸(CBDA)などをたくさん含んでいます。下記の写真からわかるように、THCAとTHCでは余分な二酸化炭素の量が違います。また、どのように不必要なTHCAが重要なTHCに変化するかも写真を見ればわかりますね。
出典:Firbroman.com
生の大麻の葉が手元にあるなら吸うか、パイに入れて焼くか、どちらか決めなければいけません。吸う事にしたのなら、大麻に火をつけた時点で脱炭酸できています。しかし食品として使用したいなら、いつもと同じ方法では意味がありません。
食品にカンナビスを混ぜたいなら、時間をかけて生の大麻の葉を脱炭酸する必要があります。温度と時間は?その情報はカンナビスバターを作る過程のステップ1と2でご紹介しましょう。
その前に、なぜ時間をかけて低い温度で葉を脱炭酸しなければいけないのかご説明します。一言で言うと「テルペン」がポイントです。
テルペンとは?
テルペンとはカンナビスの植物に自然に存在するオイルで、独特の匂いと風味をもっています。もし、何種類かの株(大麻の葉の塊)のガソリンっぽい匂いが好きで、ガールスカウトクッキー(大麻の種類)の株の匂いが物足りないようでしたら、特定のテルペンの組み合わせが気に入るでしょう。テルペンが重要なのは、カンナビノイドと一緒に働き、医療的効果も持っていることです。
では、テルペンは脱炭酸の過程と何の関係があるのでしょう?すべてにおいて重要なのです。テルペンは154℃で分解し始めます。大麻を吸っているときもテルペンは摂取できますが、ジョイントやボン(大麻を吸う方法)は燃えるのが早く、その量はごく少量です。しかし、脱炭酸された食品用の大麻の葉は違います。低温(154℃以下)で長時間熱する過程が必要なのは、テルペンがその温度で分解し始めるためです。ですので204℃の温度で10分、オーブンで焼くだけではいけません。もっと低い温度と時間が必要です。
どのようにカンナビスをお気に入りのレシピに混ぜるか
カンナビスを食品として消費するには様々な方法があります。チンキにして、ジュースに混ぜることもできます。脱炭酸されたカンナビスをサラダに混ぜることも可能です(苦味のあるグリーンとして)。しかし一番簡単で、どの料理にも使いやすい方法は、カンナビス入りのバターを作ることです。バターなら卵を焼く前にフライパンにしくこともできますし、直接トーストの上に塗ったり、THCお菓子としてビスケットに塗ったりもできます。
そんな利便性の高いカンナビスバターのために、この記事を書いたのです。さぁ、実際にカンナビスバターを作ってみましょう。
カンナビスバターの作り方
必要な物
・オーブン
・ガスコンロ
・ベイキングシート
・お好きな大麻の葉
・中くらいの鍋
・バター
・ボウル
・綿の布(清潔なもの)
・ゴム、紐、またはテープ
・ミトン
・まな板
ステップ1
オーブンを240℃で温めます。オーブンを温めている間、ベイキングシートの上に大麻の葉を薄く平らにしておきます。一度にすべてやろうとすると、失敗して大麻の葉を台無しにしかねないので、ひとつずつ作業を行ってください。
急ぎの場合は仕方ないですが、注意して作業を行いましょう。
ステップ2
カンナビスをオーブンで40分焼きます。熱が均等に通るように、たまにオーブンから取り出してシートの向きを変えてください。
出典:Herb.co
これが先ほどお話しした脱炭酸する作業です。脱炭酸することはTHCとCBDを活性化し、胃で消化されやすくするためなので、忘れないでください。この作業を行わなくても、別の効果はあるかもしれませんが、大麻を食品に入れ、最大の効果を得たいなら不可欠です。
大麻の葉を40分焼き、乾燥し、パラパラになったらバターにいれる準備ができました。
ステップ3
このステップでは、バターが必要です。でも分量は?一番良いバランスはバター113グラムに対し大麻の葉28グラムです。大麻の葉を半分にしたいなら、バターは約56グラムになります。
4カップの水を鍋に入れ、沸騰させます。バターをその中に入れ完全に溶かします。
ステップ4
出典:Oregonlive.com
大麻の葉をステップ3の鍋の中にいれ、沸騰しないように火を弱火にします。ここはできるだけ低い温度が良いでしょう。
次が一番難しいステップです。
ステップ5
バターと水、大麻の葉が混ざった液体を弱火で3時間煮ます。時間がかかるのでステップ6をやってしまいましょう。
煮ている最中はたまに水を足してください。3時間煮ると、水っぽい表面からこってりして艶のある表面になります。表面がそうなれば、できあがりです。コンロから鍋をおろしてください。
ステップ6
鍋を煮込んでいる間、大きめのボウルを用意します。熱い液体を注ぐので耐熱性のあるものにしてください。耐熱ガラス、プラスティックや金属性のものが良いでしょう。鍋の液体を注ぐので大きさにも注意してください。
綿の布をボウルにかぶせ、ゴムか紐、テープで固定してください。しっかり固定してくれるので紐がおすすめです。重たい液体を注ぐので布が外れないようにしてください。
また、紐はボウルの円周の一番狭いところに設定してください。液体を注いだ時に紐がずれたりしないためにとても重要です。
ステップ7
このステップでは熱い液体を扱うのでミトンを着用してください。布を被せたボウルの上にゆっくりと鍋の中の液体を注ぎます。布でこされた液体がバターとなります。布に残ったかすは廃棄してください。
ステップ8
鍋の液体をすべて注いだら、布を持ち上げ巾着状にしてください。最後の一滴まで無駄にならないように巾着状にした布を絞り上げてください。
ステップ9
また待ち時間です。あともう少しです。約束します。
ボウルを冷蔵庫に入れカンナビスバターを冷まします。この間にバターの中の余分な水分が油分と分離し、表面に浮き上がってきます。
ステップ10
固まったバターとボウルの間にナイフを入れ、バターをボウルから取り出します。まな板の上にのせ、分離した水分を清潔なタオルで優しく拭き取ります。
これで終わりです。残っているステップはしまいやすい大きさに小さくカットするぐらいです。
カンナビスバターを使った料理
カンナビスバターを使用した料理はたくさんあります。しかし、食品からカンナビスを摂取したことがない方は注意が必要です。その効果は吸って摂取するのとは大いに違います。
注意点は、その効果を実感するのに30分から190分かかります。はい、そうです。バター入り特製ブラウニーを食べて、ハイな気分になるのに約3時間もかかるのです。これは胃の消化機能のせいです。遅く効果を感じる事の良い点は、ジョイントやボンを吸ってハイになるのに必要なカンナビスの分量より少量で済むことです。通常、ジョイントを巻いた時、カンナビスを0.5グラム(もしくは500ミリグラム)使用するでしょう。初心者の方は、最初は0.001グラム(もしくは1ミリグラム)から始めるのが良いでしょう。食べて摂取した時も、その量でカンナビスは効果を発揮するのです。ですので、効果がないといってたくさん食べてはいけません。気分が悪くなってしまいます。
もうひとつ、カンナビスを食品から摂取すると、吸ったときのようにTHCが肺で(ある程度まで)ろ過されることなく、直接血液に吸収されるので効果を強く感じる場合があります。さらに、高揚した気分も長く続きます。
最後に、THCを摂取しすぎると妄想、不安、吐き気、二日酔い、など気分が悪くなる可能性があります。それらの理由から、食品から大麻を摂取するときは少量を、少しずつ摂取してください。多量を摂取して手早くハイになろうとしないでください。気分が悪くなり、せっかくの大麻入り食品に興味がなくなってしまっては残念です。
あまりにも効果を強く感じすぎてしまった場合は、下記の方法を試してみてください。
・レモン、ライム、オレンジかグレープフルーツを食べる。または柑橘類のジュースでも大丈夫です。これは、柑橘類のクエン酸がTHCの影響を減少させるためです。
・松の美のエッセンシャルオイルを嗅ぐ(食さないでください)。オイルの香りが頭をスッキリさせてくれます。
・ピスタチオか松の実を食べる。ナッツに含まれる脂肪や他の化学物質がTHCによるふわふわとして空を飛ぶような感覚を抑えようと働きかけます。
痛みを抑えたり、高揚感を味わったりしたいが、カンナビスを吸うのに抵抗がある、という人達には食品として摂取する方法は素晴らしい方法でしょう。合法の国や州に居住している方は、大麻入り食品を試してみたいなら、作る前に近くのディスペンサリーに行き、食品用として使用できる葉があるかチェックしてみましょう。
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