大麻ビジネスの歴史

アメリカで大麻が禁止されていた長い時代の間でも、大麻の栽培、流通、小売りルートには常にビジネスが存在していました。

 

大麻が禁止されていた状況でさえ、わずかな大麻栽培農家が収入を得る為の合法的な方法が多少ありましたが、産業と呼べるものではありませんでした。

 

昔からの大麻ビジネスを行う人々は栽培農家や密輸取引者、ディーラーとして働き、今でもアイダホ州や、ノースダコタ州では同じように仕事をしている人たちがいます。

しかし、その職務経歴は履歴書に加筆できるものではないし、自慢できるものではありません。

 

今年、OG KUSH栽培プラントではTHC 30%の抽出を試みました。

しかし、利益をもたらすこの植物に対する法律には規制がかかっており、才能を持つ経営者であっても、社会の陰に潜まざるを得ない状況でした。

 

たとえ、ビジネスの才能がある経営者だったとしても、牢屋に行くリスクを冒したくはありません。

 

大麻が禁止されている状況下であっても、いつでも一部の仲介人が合法的に儲ける手段がいくつかあり,それは企業間取引かもしれないし、水耕栽培システムから収穫用のハサミに至るまで、あらゆる関連用具を販売する人や、栽培農家の仕事かもしれないし、マリファナホルダーから巻紙まで販売するJohn Q.Stonerの要求に取り組むような顧客対応かもしれません。

 

長年の大麻情報誌ハイ・タイムズの編集で大麻ビジネスの雇用創出や、大麻使用の意識改革の強化に携わる多くの先駆者の方々とお会いしましたが、と同時に彼らの中には雑誌等の広告媒体やアムステルダムでのカナビスカップを超えて、明確なビジョンを持っている製品を効果的にマーケティングのアプローチ手段とする人はほとんどいませんでした。

 

幸いに私は全世界に向けてそのことを発信でき、彼らは意識が高揚している間にこのビジネスの流れを変革するアイデアを思いつきました。

小売販売者は日常的に多くの人々が大麻をグラインドする必要があるというような、これらの問題点を見落としていて、この様に必要性は発明の母となるのです。

 

当時の画期的な発明品は、ダブルワイドの巻紙で、この商品は大麻用具品の商売の流れを変える最初の発明品となりました。

EZ-WIDE 巻紙

 

1960年代から1970年代に遡ると、この時代に大麻の需要は突然急上昇し、その習慣はジャズミュージシャンやビートニクスなどの幅広い層に広がりました。

このことが良い転機となっただけでなく、既に不安定だった大麻の供給状況に対し国家に相当な圧力がかかりました。

 

カリフォルニア州の地元育ちの大麻嗜好者はこの時期に大麻の栽培を始め、未だに野生の大麻ディッチ・ウィードを生産しています。

 

一方で、輸入品でコロンビアやハワイのように高品質な生産地では栽培技術の習得がとても難しかったのです。

これは、多くの生産者達が,私たちが今日慣れ親しんでいる市場で流通している大麻の品質をはるかに下回る品質で何とかやっていかなければならなかったという事を意味しています。

 

1970年代初期の大麻の効き目がどれほど弱かったか私たちはどうして知りえるでしょうか。（そして価格もそんなに高くなかったのでしょう）

 

かつての常習的な喫煙者にはありがちな習慣は、2本のそれぞれの巻紙をマリファナ煙草を作る十分なサイズにする為にお互いを接着するのですが、実際にこれで精神状態がハイになる人もいます。

 

この方法の唯一の問題点で、巻き上げの受け皿として使う巻紙が比較的壊れやすいという事です。

 

熱狂的な大麻愛好家の金属取扱業者であるバート・ルビン氏は1972年に極めて単純なアイデアにより2倍の大きさの巻紙を販売することをひらめきました。

 

1999年のマイケル・グロス氏とのインタビューでバート氏は若いころ、時々野生の大麻を取引していて「毎日大麻を長い時間ずっと吸っていたんだ」と恥ずかしげに認めています。

 

「私は人々がいつも2つの巻紙をつなげて使用していることに気づきました。私は法律学校に通っていてシカゴから来た子供達とアリゾナから来た子供達が同じように巻紙をつなげて使っていて、カリフォルニアから来た子供達もまた同じ用にやっていたのです。

 

このことが、金属取扱い業者に勤務していた時、私の心ちょうどに引っかかっていて,ニューヨークタイムズ紙に掲載されていた1カ月に数百冊の冊子を巻紙に使うために動かした男のエピソードを読みました。

 

私は銀行から資金を借り入れ、私のパートナーも少し借り入れました。

それから8人の友人が集まって陽気になり、次々に商品の名前を提案し始めました。

ある人はEasy Roller、ある人はBetter Wider、それからコニーがEasy Widerはどうだろうと提案したのです。

Graffix Bongs(大麻用ギセル)

 

Graffix Waterpipes社についてあまり知られていません。かつて悪魔に似せた道化師のロゴが施されたかなり安価なプラスチック製ギセルでギセル市場では確固たる地位を確立していました。

 

インターネット検索では同社に関する一連の情報や創設者についての情報を調べることができます。

 

Graffix社が運営する公式サイトのタイムラインには1988年にアリゾナ州のツーソンでギセルの製造を開始し、サウスウェストの店舗で販売を始めたことを公開しています。

 

おそらく、私たちは将来、いや正に今、この壮大な話を深く掘り下げて調査するだろうし、是非このミステリーを紐解いていきましょう。

 

というのも、もしあながた90年代にたくさんのマリファナを吸っていたなら、Graffix社が麻薬販売に関わる商売をどのように変えていったか既に知っていると思います。

また麻薬用品販売店の数少ないアメリカ製のブランドとしていたる場所に、道化師のロゴマークとギセルの技術が簡単に広がっていきました。

 

もしインターネットがテレビの類であったならば、同じように、Graffix社のおかげでアメリカの大学生の大麻常習者達は誰でも成年に達するかなり前に、インターネットにどっぷりつかりながら終日大麻を吸い、将来の明るい合法的な大麻産業を考えたことでしょう。

 

ところで、これまで発見された古い大麻ギセルは思っている以上に、古い時代に遡ります。

 

ロシアの考古学者によれば、彼は最近2,400年前に古代スキタイ人により使われていた、数本の黄金のギセルの一式を発掘しました。

 

ギセルに付着した粘着性のある燃え殻は大麻の可能性を表していますが、私が答えられる限りでは,どの古代ギセルの側面にもGraffix社のロゴに似た意地悪な道化師の彫刻は刻まれていませんでした。

 

スイートリーフグラインダー

スイートリーフグラインダーは2000年にアムステルダムで開催されたカナビスカップで正式にデビューし最優秀賞を受賞しました。

この発明は今や大麻グッズの必須品となり、若者たちが大麻に関わりやすくなるよう、この業界に遅れてやってきたのに、最終的にこの業界を決定的に変えました。

 

この変遷の時代に生きている私たちですら、大麻の葉の粉砕専用にデザインされたの用具無しでどれほど沢山のマリファナ煙草が巻かれてきたのだろうと振り返ると、驚くべきことです。

 

ハサミや手で大麻を粉々に砕いていた遠い昔のと比べ、目もくらむような速さで粉砕する最先端の新技術が受け入れたことは不思議ではありません。

 

実際に、誰かがスイートリーフを取り出して数秒で粉砕するのを見て、もう一つのグラインダーが売り切れになりました。

 

言うまでもなく、専用のグラインダーを使うとハサミでなんとかできた事をより簡単にできるのです。

 

ハイタイムズの前出版者であるRichard Cusick氏はスイートリーフが初めて流行った時、大麻の常習者達の間で話題になりました。

 

「スイートリーフグラインダーはワシントンで開催された国際NORML会議の期間中に3階建てのマンションで開かれた人でごった返す2次会で実際に、封切られました。

 

会社設立者のジョエル氏は私の事務所に週一もしくは週二のペースで、驚くスピードの売り上げを引っ提げてやってきましたが、私は一度だけそのグラインダーを使いました。

その性能は素晴らしかったです。

 

私は彼を見上げて、”今までマリファナをもう一度こんな風に砕きたいと思ったことがありません”と言いました。

 

ジョエル氏は400個私に送って私はNORMLのパーティで皆に配布し,誰もがこのグラインダーに熱狂しました。

 

そして、ジョエル氏はアムステルダムに来て、最優秀賞を受賞しました。

 

初期のスイートリーフグラインダーは木製でかなり跳ね返るのでジョエル氏はステンレス製のグラインダーを思いつきました。

その時から数十個のスイートリーフグラインダーの模造品があり、今では数百個以上あるかもしれません。

スイートリーフグラインダーは21世紀の大麻ブランド製品のスタイルの第一波であり、業界に変革をもたらしました。

ボルケーノヴェポライザー

大麻はライターに触れるとすぐに着火し、煙が立ちます。

しかしながら、低温で加熱すると大麻のバランスの取れたエッセンシャルオイルが蒸気の中に放出され、その蒸気には豊富なTHCとCBDや他のヒーリング成分を含み、簡単に肺に留まります。

そのため、成分の蒸気化は潜在的な呼吸刺激を引き起こさずに吸引できるのです。

また、蒸気化は損なわれやすい繊細な大麻の風味をより優れた保存方法によって人々を魅了し、このアロマ成分はテルペンと呼ばれています。

 

大麻の蒸気化の初期の記録は、紀元前5世紀にギリシャに住んでいたヘロドトスによるもので、彼はよく、歴史の父と呼ばれています。

 

彼の学術作品の中の一つに、古代スキタイ人の大麻の吸引を楽しむ方法について述べています。

「スキタイ人はいくつかの大麻の種を使っていて、それを熱した石の上に置き、すぐに蒸気化しそれはギリシャの蒸気浴をしのいでおり、スキタイ人は興奮し歓喜のあまり叫びました」

 

大麻の蒸気化による使用は1970年代に新時代に入り、どうやって自宅で自分専用の気化用機器（典型的なヒートガンを装備したもの）を作るかについての特別な記事が出版され始めた頃でした。

 

オハイオ州出身のチェロキー族はEagle Billとして知られていて、大麻の気化の伝道師になり、最終的にアムステルダムに移住し,そこで何千人もの人々に大麻の気化方法を実演しメリットを紹介しました。

 

また彼は、多くの商品が市場で売れる為に初期の商用気化器の会社を啓発しました。

市場に出荷された多くの製品のほとんどが大麻に熱中する人々が数十年もかけて自分のガレージを構え、より頑丈な製品を作りました。

 

その後、Volcanoが発明され、これは1990年代後期のヨーロッパで最初にヒットしました。

ドイツのエンジニア技術と製造業がVolcanoのボディーデザインを滑らかにする一方で、見かけは精密な性能が医療装置の本体のように感じさせました。

Volcanoは実際には2人の別々の金物修理屋（Markus Storz氏とJürgen Bickel氏）によってデザインされ、最初の試作品はStorz氏のヒートガンの地下貯蔵室で制作されました。

 

何年にもわたる研究と進歩は詳細がLeafly’s comprehensive historyの中で述べられています。

 

2003年にVolcanoがアメリカの市場に来た時,Volcanoは直ちに模倣品が決して出回らない様に規約を設けました。

その規約には2009年に正式に医療グレードとして証明された装置も含みます。

 

気化装置は今や、使い捨てヴェープペンからハイテクなスタートレックのような何かに見える持ち運びができる機器まであらゆる形状、サイズがあります。

わずか2,3年でVolcanoそれ自体にとって重大な年になり、重要な市場を持ちました。

ダブリグ

 

どんなベテランのダブリグ使用者であっても上手にセットする為に沢山の可動部分があるという事を知っています。

 

そして改善されたダブリグは全てのギア部分のひねりや、回転することで特殊な製品ゆえに森林の中で見失うリスクをゼロ化できる事がわかります。。

（可動部分の鋲はガラス製、セラミック製、石英製、チタン製だったりします。）

ダブリグについて全体のアプローチをすると同時に大麻業界の変革者としての存在を見てみましょう。

 

ここ5年間で新たにダブリグを使用した通な愛好者からの店舗販売を求める要求は急騰するマーケットでかなり強まっています。

 

近い将来、ヴェープペンやその他の吸引器具と競合する時は、格段に全体の売り上げにおいて、ダブリグが上回ることでしょう。

 

少なくとも、部分的な蒸気吸引の手持品の進化に関する情報について、私はLeaflyの著者であるウィリアム ハイド氏にたどり着いたので、彼にこの変革現象に重点を置き2,3の質問をしました。

 

“当時、初期のダブリグは単なるフラワーボン用で、ハッシュや原始的な抽出専用にデザイン付属品がついたものでした。

 

わたしが最初に出会った本物のダブリグはスキレットと呼ばれ、付属のトーチで加熱出来るように、チタン製の揺れるアームが付いていました。

そして、そのアームをガラス製の鐘やドームの下で揺らすと煙や蒸気を吸入する時の経路となります。

 

ダブリグが台頭する次の主なステップはガラス製の鋲の登場でした。

これはより自在に可動した為、以前は存在しなかった可動域を可能にした事で、あらゆるボンをダブリグへ進化させました。

 

しかし、ガラス製鋲のドームは力学的に役に立たないことが証明されたので、HighlyEducatedの様なブランドのおかげでチタン製鋲が導入されました。

 

最近では従来の鋲は石英製バンガ―に置き換えられてきています。

石英は高熱や強火の下でゆっくりと均一に冷えるので安定性が評価されており、古いガラス製の鋲にはほとんど精密性を求められません。

 

石英はまた、透明でより見栄えが良い為、過去には産業用の鋲のデザインに好まれるものもありました。

 

最近のダビング技術の混乱はトーチの需要に対する解決策を狙いとしています。

電気式の鋲(もしくはe-nails)は1つの解決策であり、ダブリグの使用者へ継続的に、正確にそして常時繰り返して熱源を供給します。

 

e-nailsの進化とは、企業が従来のリグに正確で簡単なe-nails機能を結合させた携帯装置を開発してきた事なのです。

 

e-nailsの要望はほとんど放置されてきましたが、今年早々にPuffcos社がPeakを公開しました。

Puffco社は簡易性と携帯性が合体した一般的なガラス製のリグと同様の機能を持つ非常に優れた製品だと宣伝しています。