最近CBDについての話を良く聞きます。GoogleでもLeaflyでも、CBDについての検索は急上昇しています。Google TrendsによるとCBDの検索は今やTHCの４倍となっています。おそらく、大部分は最近FDA（麻薬取締局）によって承認された小児てんかん用のCBD医療薬、Epidiolexのニュースや、CBDの健康、医療的効果に関する話題が元となっています。
CBDについての広告を信じるべきか、信じないべきかはelsewhereの記事を読んでみてください。ここでは、Google Trendsのデータ、大麻の試験施設、消費者や販売店から集めたLeaflyのデータを用いてその動向を説明します。市場ではどのようなCBD製品が人気なのか、どんなCBD製品やCBD大麻を消費者は探しているのでしょうか。
出展：Leafly
CBDを含んだ大麻製品はどれほど一般的なのでしょうか？
CBD製品がどれほど一般的かを考える際に、大麻製品がTHCやCBDを基本とし、３つに分類されることを思い出してください。
・高THCの製品はほとんどの成分がTHCです。この製品は大麻経験者向けです。
・高CBDの製品は反対です。成分のほとんどがCBDで朦朧とした気分になりたくない消費者向けです。
・THCとCBD含有量のバランスが取れた製品はTHCが合わない人や、大麻初心者向けです。
大麻消費者のCBDに対する関心が高まっているにもかかわらず、下のグラフでは合法な大麻市場でTHC製品の消費量が大半を占めていることがわかります。
CBD製品は大麻の試験所や販売店でどれほど一般的なのでしょうか？
最初に、試験所ではCBD製品、CBDとTHCがバランスよく配合された製品がどのように表されているのか見てみましょう。試験所は大麻製品が通る最初の通過点で、合法の大麻は市場に出る前に全て試験所で検査が行われます。ここでCBDとTHCの含有量も調べられます。
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国公認のワシントン州の試験所、Confidence Analyticsの高THC、高CBD、THCとCBDのバランスがとれた製品の試験データを見てみましょう。
上の表は、ワシントン州では大麻製品のほとんどが高THCであることを表しています。
昨年試験された98%が高THCの大麻で、合法な市場におけるCBD製品が希少なことを示しています。濃縮液でも同様のパターンが見られます。
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高CBD、THCとCBDが同等に含まれた製品は大麻（大麻の蕾）に比べると多くみられますが、高THCの濃縮液が92%を占めていることがわかります。食品用はどうでしょうか？
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食品用も依然として高THCが大半を占めていますが、大麻（大麻の蕾）や濃縮液と比べると違いがわかります。食品用は高CBDの製品が20％を越えています。
高THCの大麻を含む食品は、その強さ、効果および持続時間が予測不可能であるため危険です。一部の消費者はその危険性を避けるため高CBDの食品を選びます。結果、高CBDの食品の普及率が高いことに繋がります。
Leaflyが販売している大麻製品にも同様のパターンが見られます。このデータはワシントン州に関わらず、市場全体を反映したものです。
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Leaflyのすべての大麻販売店でCBDを多く含む製品の普及率は、ワシントン州の試験所のデータと比べると高いですが、依然としてTHC製品のほうが市場に多く出ていることがわかります。この表でも、CBD製品は大麻（大麻の蕾）や濃縮液より食品として一般的であり、Leaflyでも食品用CBD製品が25％を占めていることがわかります。
この食品用CBD製品の普及率イコール消費者の需要に繋がるのでしょうか？おそらく、人々は他の製品より、高CBDの食品を探しており、需要により供給が高くなっているのでしょう。LeaflyのCBDに関するデータを使用し、消費者がどこに最も関心を持っているのか調べました。
大麻消費者はLeaflyでどのようなCBD製品を探しているのでしょうか？
毎月何億人もの人がLeaflyのサイトを訪れます。これにより消費者が何を検索しているのかデータ化することができます。Google Trendsで見たように、LeaflyでもCBDの検索は近年多くなっています。
CBDに関して何を検索しているのか詳しく調べるため、CBDに関する用語を5つに分け、2018年と2017年でどれほど差があるのか比べました。
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面白いことに、「食品用CBD」や「CBDピル」の検索ワードはリストにはでてきませんでした。Leafly のユーザーは、CBDが関心を集めているわけではなく、大麻の消費方法として関心を集めている「CBDベポ」を最も多く検索しています。
また、「CBDオイル」「CBDチンキ」「CBD大麻草」の検索数も上昇しています。「CBDオイル」の用語には、錠剤のCBDオイルや濃縮物などを検索している人もいるので、曖昧になってきます。
大麻生産者と製品会社の市場を広げるチャンス
一般的に消費者のCBDに対する関心、特に「CBDベポ」や「CBD大麻草」への関心が高まる中、高THCの大麻草や大麻製品が未だデータでは大半を占めていることが驚きです。これは単純に大麻業界が変わらず過去を引き継いでいること、違法な大麻市場が排他的であることの反映でもあります。
Leaflyの検索データにも表れている様に、消費者のCBDに対する高い関心による需要の変化に対応するため、大麻製品の状況が変わってきていることを示しています。
消費者の需要の傾向と、提供されている製品の傾向が一致しないことが事実であれば、消費者の新たな需要傾向を満たす供給側のチャンスであることを示しています。例えば、Leaflyで最も急上昇しているCBD関連の検索ワードに「CBDベポ」、「CBDオイル」、「CBD大麻株」が含まれていることを考えると、ベポライザーで吸えるCBD大麻草から作られたCBDオイルを消費者は求めるでしょう。
ワシントン州にある会社のHeylo Cannabis Extractsは気化用大麻濃縮液専門の製品を扱っています。この製品はTHCにはあまり着目せず、カンナビノイドの含有量、テルペンの質にこだわっています。この会社の人気製品は、THCとCBDがバランスよく配合されている製品と、高CBD製品です。
Heyloの最高経営責任者、Laurel Friesen氏はこう語っています。「たくさんの顧客が生活をより良くするためにCBD製品を使用しており、事実、四半期の売上でもCBD製品の売上が多くなっています。弊社のGreen Crack CBDは多くの人を驚かせました。Green CrackとOrange CBDの交配種から作られ、気分を上昇させてくれるようなオイルで、ワシントン州では不動の人気です。発売されて６週間で、2018年の夏には一番売れたオイルとなりました。」
2018年、消費者に人気なCBD大麻草は？
Leaflyの上記のデータと同じように、THCとCBDがバランス良く含有されている大麻草と高CBD大麻草の検索数を2017年と比べ、Leaflyの大麻草のサイトページから最も注目されているCBD大麻草を割り出しました。
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最も注目されているのは痛みを抑える効果や、リラックス効果がある高CBD大麻草Remedyです。Remedyは2017年に比べ、その検索が急激に伸びています。Remedy、 The Wife、NordleとDancehall、この４種類の高CBD大麻草の検索率は400%を越えています。
2018年で一番注目されているCBD大麻草
消費者の関心が高まっているのにも関わらず、なぜ市場でCBD大麻草が出回っていないのでしょうか？Larel Friesen氏はこのような見解を語りました。「Remedyはワシントン州でも売り切れ店ばかりで、手に入れることができません。大麻栽培農家でも育てるのが難しく、需要に追い付いていないのです。」
高THC大麻草が主流だった現在までは、高THCの大麻草を栽培していた農家が高CBDを栽培している農家より多いためにこの現象は起こっています。どの栽培農家も高CBD大麻草を栽培する技術を身に付ければ、需要に供給が追い付くでしょう。
2019年の大麻産業の動向予想
高THC製品より製品そのものが重視されるようになり始めるでしょう。カナダがその点では進んでおり、アメリカでは大麻に関する成人向けの法律を実施する州が増えています。大麻のマイナスに働く効果を望まない、新たな大麻消費者の増加はこのCBD製品の流行を加速させるでしょう。
THCとCBD配合量のバランスが取れた製品は強すぎない効果をもたらすため、大麻初心者が使用するのは自然な流れです。個人的にですが、大麻販売店で大麻の使用が初めてのお客さんに、高THCのGSCやOriginal Glueが勧められているのを見たことがあります。消費者を優先に考える業界にするには、彼らに合った大麻製品を勧めるべきです。
また、大麻初心者は、10から20mgもTHCが入っている大麻食品に手を出すことが多いです。（友人の祖母が、使用方法、適量の説明もなく、THCが100mgも入った飲料を販売されたと聞きました。）食品と違い、気化式の大麻オイルであれば、即効性もあり、消費者が自分の適量を判断することができます。高CBDの大麻オイルや、THCを含まない製品は人気が高まり続けると予想しています。
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