この記事は、合法的な麻薬由来カンナビジオール製品の使用による効果的な痛みの緩和を扱っているCBD専門家であるPureCBDvapors.comが後援しています。

CBDとは?

カンナビジオール(CBD)とはカンナビノール分子(マリファナなどの作用に関係する化学物質)のことで、大麻成分の1つであるTHCの次に、大量に存在するカンナビノイド分子のうちの1つです。

これらの植物由来のカンナビノイド、もしくはphytocannabinoids(ギリシャ語でphytoは植物を意味します)は、私たちの体内にある内在性カンナビノイドの一部の受容体上で特徴的な作用を与えます。

THCは大麻成分を構成する主要成分であり、医療用に使用されることもありますがCBDは2つの理由、①中毒性が低い事と②広範囲にわたる医学的応用が可能である為、その特性は注目を浴びています。

 臨床実験に基づく評価

恐らくCBDの最も際立っている点は、非常に多くの多様性に富んだ潜在的なセラピー効果があることです。

CBDが持つそれぞれのセラピー効果を把握することは重要であり、そのセラピー効果は様々な根拠によって立証されるはずです。

現在、検証が進められている人間の疾患治療の効能や行動学と生理学に基づく動物実験の研究、試験管での実験の範囲において、CBDの薬理学的な相互作用と作用機序を評価しています。

それぞれの研究には長所と短所があります。

臨床試験では人体への安全性と作用因子の有効性を検証できる一方で、動物実験や試験管実験の場合、研究者達はより詳細で生物学的な作用にアプローチする研究進めます。

しかしながら、後者の動物実験では人体への影響を検証することができません。

なぜなら、動物実験の全ての臨床実験の応用が必ずしも私たちが想定している結果となるわけではないからです。

主に人体に投薬を始める薬物の大半が臨床試験において決して承認されません。

言うまでもなく動物実験は生物学的にも確かな見地に基づいているので研究の初期段階において新しい発見の突破口となります。

CBDの潜在的セラピー性が高いのはなぜか

CBDは小児てんかんの治療抵抗性を抑え込む効果が期待されています。

多くの臨床試験ではてんかんを患っている人の治療薬として効能を検証しているところです。

主に動物実験や試験管での実験結果から、CBDは神経防護作用や抗炎症薬や鎮痛剤などの効能がうつ病や不安症、中毒症状などに対して治療効果を期待できるという根拠があります。

この広範囲にわたる治療効果には一体どのような生物学的根拠があるのでしょうか。

その答えとなるキーワードはCBDの脳や体内にある受容体システムへ薬理学的な効能にあり、カンナビノイドの受容体だけでなく、それ以外の体内システムを含まれます。

脳内の受容体システム

脳内にはニューロンと呼ばれるおびただしい数の高度に発達した細胞があります。

それぞれのニューロンはシナプスと呼ばれる別の細胞を通して繋がっており、1つのニューロンは別のニューロンと神経伝達物質と呼ばれる化学物質の放出によって連携を取っています。

ニューロンの感度は特定の神経伝達物質が、ちょうど電気ソケットが差し込み口にぴったりフィットするかどうかで決まります。

もしニューロンが特定の神経伝達物質の受容体を持っていればすぐに反応します。

そうでなければ一般的に、反応しません。

全てのニューロンは複数の神経伝達物質の受容体を持っていて反応するものもあれば、そうでないものもあるのです。

出典:Leafly

【右図】

脳内には数えきれないほど沢山の脳細胞(ニューロン)があります。

それぞれのニューロンはここでは六角形で表示しています。

ニューロンは他の多くのニューロンとつながります。

【左図】

シナプスの構造イメージで、2つのニューロンがお互い繋がっています。

“sender neuron”と呼ばれるニューロンは神経伝達物質と呼ばれる化学物質を放出し”receiver neuron”と呼ばれるニューロンの受容体を刺激します。

脳内にはたくさんの異なる受容体があり、それぞれが異なる神経伝達物質に対して敏感です。

脳の受容体は脳内で自然に生み出されるドーパミンやセロトニンのような神経伝達物質に対して敏感であるだけでなく、体外で生み出されるカンナビノイドやTHC,CBDのような化学物質に対しても敏感です。

そのため前述で述べた化学物質を適切に摂取あるいは、化学物質が入った蒸気を肺に吸い込むとこれらのTHC,CBDの植物由来の成分は脳内のニューロン上にある受容体に相互に作用する事で脳の活動に影響を与えます。

しかしながら全てのニューロンが該当するわけではなく、適した受容体だけが相互に作用するのです。

CBDの多様な効力

CBDはカンナビノイドの1種ではありますがCB1,CB2の2種類の受容体への直接の相互作用はありません。

そのかわり、CB1,CB2の受容体を通して間接的に作用します。

この間接作用が、THCとは対照的に何故CBDは中毒性がないのかという理由の部分的な説明になるのです。

CB1,CB2の受容体が間接的な影響についてですが、CBDは人体内に存在するカンナビノイド(一般的に内在性カンナビノイドとして知られています)のレベルはCBDを分解して生成した酵素を摂取することで体内の濃度を調整することができます。

さらに興味深いことに、脳内の非カンナビノイド受容体システムの多くは複数の薬や神経伝達物質に対して、敏感に反応します。

これは痛みの緩和を役割とするピオイド受容体も含んでいます。オピオイド受容体は痛み止めやモルヒネ、ヘロイン、合成オピオイドのようなドラッグ中毒に関連する調剤方法のヒントになります。

CBDはドーパミンの受容体とともに相互作用を引き起こします。

ドーパミンはあらゆる行動や状況判断に関するコントロールをつかさどる重要な神経伝達物質です。

カンナビスは痛み止めやヘロイン中毒からの救済策となりえるか

CBDのオピノイド、またはドーパミンに対する影響力への関心が高まっています。

CBDは薬物渇望や症状の回復に有効な根拠となりうるもので、中毒症状の関連治療に直接効果があるとされています。

しかしながら、脳内のオピノイドとドーパミン受容体へ相互作用についてもっと詳しく検証が必要とされている観点から断言することはできません。

中毒症状に関してCBDの治療効果の可能性は、セロトニンシステムにも適用が拡大されつつあります。

動物実験では脳内の複数のセロトニン受容体を直接、活性化させることが立証されました。

この相互作用は薬物依存症のリスクを減らす効果があるということを示しています。

セロトニンシステムにおけるCBDの影響力は,部分的に不安症の特性を立証する根拠となり、これまで 人体と動物実験の双方で立証されてきました。

CBDとセロトニンシステムの興味深い可能性

CBDはある特定のセロトニン受容体であるセロトニンA1と呼ばれる受容体をターゲットにしています。

セロトニンA1は治療の応用性がずばぬけて幅広いので注目されています。

Roger Pertwee教授はアバディーン大学の薬理学者で、LeaflyにこのCBDを生物学の側面から説明してもらいました。

「CBDはオピノイド依存症や神経痛や鬱、不安症を改善する為に利用される可能性があります。

CBDがセロトニンA1の受容体が、オピノイド依存症や神経痛、不安症、化学治療で引き起こされる吐き気、嘔吐などの症状や統合失調症の陰性症状を改善するために活性化を促す効力を持っているのは明らかです。

未だに1つの大きな疑問点があります。それはCBDの人体の臨床実験に関連するものと個々の病状におけるCBDの治療用途に関する問題です。

実際には人間以外の動物の臨床前の研究に基づいた実験データによって単独で特定すします。

これらの可能性は主に動物実験の検証によるものですから、私たちが本気でCBDを人体へ適用することを考える前に、より多くの研究が必要となります。  」

出典:Leafly

精神医学分野での有効性

CBDの受容体が広範囲に渡り相互作用を伴う特性を持つ為、神経医学上では,複雑に入り組んだ相互作用の関連性を理解する事が求められます。

CBDの複雑な効能は治療薬としての効果が期待されている点がキーワードになるかもしれません。

中毒症や不安などによる行動の阻害要因の因果関係は非常に複雑です。

この複雑性が脳内にある複数の受容体システムと神経ネットワーク間の連携不足を引き起こしてしまいます。

CBDの受容体に対する複雑な作用は、中毒症や不安症の治療に対する将来性を期待されています。

これから数年間研究者達はCBDの複雑性とまだ発見されていないセラピー治療の展望にさらなる理解を深めていくことでしょう。