自宅で苦労して大切に大麻草を育てたのに、おいしいハッシュ(大麻樹脂)が作れる蕾以外の部分を捨ててしまうのはもったいないです。

 

店頭に置かれている濃縮液は溶媒や企業用の質の高い成分が使用されていますが、市場に出回っている品質の高いハッシュは溶媒を必要としない、家庭でもできる方法で作られています。

 

手作りでハッシュを作る方法は何世紀も前から存在し、単純に大麻草からトリコームを取り除くだけです。昔は難しかったプロセスも、現在はお金をかけずに済む方法が数多くあります。

 

この記事では、簡単で溶媒が不要な方法で自分だけの、テルペンがたくさん入ったハッシュの作り方をご説明します。

 

ロジン圧縮

ブタンハッシュオイル(BHO)やプロパンハッシュオイル(PHO)など溶媒をベースとした濃縮液の生産方法が不純物混入などの危険性が考えられたため、その代わりとなるロジン圧縮機を使用した生産方法はここ数年で発達しました。

 

大麻草からトリコームを科学的に取り除く際、可燃性の溶媒を使用する替わりに、ロジン圧縮は熱と圧力を利用し、大麻草が濃縮された貴重なレジンを絞り出します。

 

ロジン圧縮法を使用し始めた起源は、大麻愛好家が、テルペンが多く含まれたハッシュオイルを絞り出すため、ヘアアイロンの熱と圧を利用し始めたことでした。今日、多くの企業が圧縮機の温度、圧力を利用し、顧客に合ったロジン製品を生産しています。

 

トリミングのため切り落とされた大麻の葉から高品質の濃縮物を作り出すのは難しいため、ロジンを作る際は大麻の蕾を使用するのが一般的です。

 

トリム(切り落とされた大麻の葉)を使用する場合は、最初にドライシフトメソッド(下記参照)で低品質のハッシュを作り、その後、圧力を使用して高品質のロジンを作ります。低品質は不純物が多く混入していることを意味し、高品質は不純物が少ないことを意味します。

 

ロジン圧縮法にもデメリットはあります。作り出すには他にも様々な製品が必要で、その割に見返りが少ないことです。その上圧縮機は高額です。しかし、いつでも新鮮なロジンを味わうことができます。

ここでおすすめの圧縮機をご紹介します。

The Nug Smasher(796ドル)

大麻の熱烈なファンの方には、12トンもの圧力が大麻にかかるこの機械がおすすめです。

鉄製で、熱された4インチ×4インチのプレートでは1回に14gmの大麻が圧縮可能です。一度に多くの製品を作りたい屋内大麻栽培者向けです。

 

温まるのも早く、安定した仕上がりを提供してくれます。永久保証付きです。

 

My Rosin Press (Gen 2)  (449ドル)

シンプルでお手頃価格な圧縮機です。 My Rosin Pressはコーヒーメーカー程の大きさで重さも13ポンドですので、友人宅に持っていくこともできます。

 

レバーで操作する3インチ×3インチの鉄板には1.5gmまで材料を乗せることができ、6トンの圧力がかかります。少量ずつしか生産できないので、高品質の大麻で少量のロジンを生産したい人におすすめです。

 

冷水抽出法

冷水と氷、撹拌機があれば、低予算で高品質のハッシュを作り出すことができます。低い温度と攪拌を利用し、大麻草からトリコームを分離します。分離したトリコームは水より重いので入れ物の底に溜まります。

 

この簡単な方法で溶媒不要の高品質のハッシュが手に入ります。必要な物はスクリーンバッグ、バケツ、冷水だけです。

 

この方法で高品質な製品を作りたい場合は、高品質な物を使用することです。うまくできた場合、ハッシュの中でも不純物が少なく、風味がよい full melt bubble hashになります。

 

「full melt(フルメルト)」と呼ばれる所以は、温めると液体になり、不純物がほとんど入っていないためダブの中にカスが残りません。

 

さらに、生産するために用意する物も手に入りやすく、安価です。この方法のデメリットは冷水の温度です。秋の収穫期の後、凍えるような冬に冷水を使用し大量のハッシュを生産しなければいけません。

冷水抽出法に必要な製品は値段に幅がありますが、下記が初めての方には手に入りやすいでしょう。

 

5-Gallon Bubble Bags(30ドル)

Bubble bagは頑丈な袋で、トリコームを分離させるために冷水と大麻草をこの袋に入れます。以前はこの袋も少々高額でしたが、今では手に入りやすい値段の30ドルとなっています。ほとんどが最低でも4袋のセットになっているので、それだけあれば十分足ります。

 

Bubble Magic 5-Gallon Extraction Washing Machine (133ドル)

小さな洗濯機にバブルバッグを入れ、大麻草の攪拌をさせましょう。冷水の中に手を入れずに済みますし、時間も節約でき、大量に生産することが可能です。

 

Dry Sift Hash (ドライシフトハッシュ)

このタイプのハッシュは、大麻草を加工する過程で、トリコームの先端が壊れ、スクリーンシート(濾す網)を通り抜けて落ちたトリコームがハッシュとなります。品質が低いと考えられていましたが、ドライシフトは様々な成分を含んでいます。

 

ドライシフトによって純粋な製品を生産するには忍耐力、知識とトリコームを大麻草から上手に取り除くがスキル必要となります。

最終的な製品の形態は粉状になるので、ジョイントやボウルに混ぜたり、四角く固めて持ち運びに便利にしたりもできます。

ドライシフトハッシュを生産するのに必要な製品が下記になります。

 

Dry Sift Screens(150~120ドル)

このスクリーンを使用すれば乾燥していない生の大麻の花や芽でもキエフ(乾燥した粉状のトリコーム)を生産することができます。ほとんどの製品が149ミクロの網目と、75ミクロの網目のセットで販売されています。

 

最初に網目の大きい方を使用し、最後に網目の小さい方を使用します。このふたつで十分品質が良いハッシュにはなりますが、さらに純度を上げたい場合は仕上げに45ミクロの網目のスクリーンを使用してください。

 

Trim Bin(52ドル)

Trim Bin(トリムビン)は大麻草をトリミングしている際に落ちたトリコームを受け取るのに素晴らしい製品です。トレーにはドライシフトで最初のステップに重要な150ミクロのスクリーンが取り付けられています。もっと質の高いキエフにしたい場合は他の網目の細かいスクリーンに再度通してください。