アメリカの多くの州では医療マリファナを合法化し、患者が合法的に大麻を入手できるようにしました。しかし、州によってマリファナのライセンスをとるための症状などの条件は異なってきます。

 

以下の症状は一般的に承認されているもので、該当する人はマリファナの使用を許可されます。もしもマリファナのライセンスを取る場合は、必ず自分の在住している州の条件を確認してください。

 

発作とてんかん

ほぼすべての州で合法化となった大麻はその発作にたいしての効果が広く認識されています。CBDとよばれる物質が発作を軽減させる役割を担っていることがわかってきました。2018年の研究によると42%も発作の頻度を下げる効果があるそうです。多くの州が治療を目的とする小児の大麻の使用、特にCBDを認めています。

 

ガン

大麻を使用してガンを直接治療していく方法はいまだ研究中であるものの、多くの州がガンや化学療法によって引き起こされる痛み、嘔吐、食欲の低下などに対しての大麻の有効性を認めています。ガンによる症状に対しては、THCとCBDをバランスよく使用するのがよいでしょう。

 

多発性硬化症(MS)

大麻の合法化運動のなかで大きな声を持つのは大麻の有効性を直接体験してきた多発性硬化症の患者です。大麻にはMSによって引き起こされる多くの痛み、不眠症、炎症、筋肉のけいれん、気分の落ち込みなどの症状を緩和する効果があります。

 

緑内障

緑内障とは治療を怠れば永久的に目を傷つける目の病気です。いまだ多くの眼科医は大麻を用いての治療を強く進めているわけではないものの、最近ではより健康的な、煙を吸うタイプでない大麻が特に合法化された州で広まってきています。

 

HIV/AIDS

アメリカで早い段階から認められていた大麻の効果はHIV/AIDSによる症状に対してのものでした。このような背景もあり、HIV/AIDSによって引き起こされる食欲の低下、吐き気、疲労などの症状に対しての大麻の使用は多くの州で認められています。

 

神経変性疾患

大麻はALS,アルツハイマー病、パーキンソン病などの神経変性疾患に対しての有効的な治療法として認識されてきました。大麻を使用することはこのような病気を患う人にとっては生活品質の向上へともつながります。

 

痛み

痛みには多くの種類があるものの、そのほとんどが承認されています。在住している州では自分が感じている痛みの種類を承認していることを確認し、同時に大麻がそれぞれ固有のタイプの痛みを影響していることも気に留めておいてください。しかし多くの患者と医者がTHCとCBDの両方を使うのが有効であると考えています。

 

吐き気

吐き気は広く医療用マリファナのために承認される症状ですが、州によって吐き気の定義は異なってきます。吐き気を広くとらえる州もあれば、極度なものだけを承認する州もあります。THCは特に吐き気と嘔吐に対して有効な大麻として知られています。しかし、特に食用のものを使っている場合量には十分注意してください。必要以上の量を使用すると逆に吐き気がひどくなることがあります。

 

消耗症候群

消耗症候群は主にガンやHIV/AIDSとともに見られる症状で、食欲と体重の低下、衰弱と疲労をもたらします。特にTHCに富んだ大麻はこのような症状に対して有効であるので、多くの州がこの症状を承認しています。

 

PTSD

PTSDとはトラウマなどをもとに起こる障害です。不眠症になったり、気分障害を体験したりします。適切な量の大麻の使用はPTSDによる症状を緩和してくれます。寝る前の使用は特に眠りやすくなったり、長い時間眠る助けになったり悪夢を見なくなるなどの効果をもたらします。