Dr.DUSTIN SULAKの紹介
Dustin Sulak(DO)は、Integr8 Healthの創設者です。 Healer.com、医療大麻の患者教育リソース。継続的な医学教育のカリキュラムであるCannabis Expertise。 Sulak博士は、医療大麻の応用において有力な臨床家として認められ、医療大麻の使用について臨床医および患者に教育を提供することに全力を注いでいます。
カンナビノイド薬による小児発作のリスクとメリット
ここ4年間の間で100世帯以上の人々から発作を患う我が子に対して大麻が適切な薬かどうかの相談を受けてきました。彼らは基本的なことを知りたがっています。大麻を使うことのリスク、効用、その仕組み、現在の科学的見解、そしてどこを出発点とするべきかなどなど。これらの知識を蓄えることによって、自分やその家族のために最も適切な判断をしていくことができます。
てんかん治療に大麻を使うことのリスクは?
大麻には無数の症状を軽減する効果があるものの、欠点がないわけではありません。保護者は以下のような副作用やリスクを知っておく必要があります。
出典:Leafly
1.発作の増加
どんな抗てんかん薬でも発作の増加を引き起こす可能性を持ちますが、大麻も例外ではありません。てんかんを患う患者のうち、大麻を使用した人の4%から18%に発作の増加がみられることがあります。しかし、発見は容易でありその対処も簡単にできます。子供がCBDなどある特定なカナビノイドに対して発作の増加を受ける場合は、その量を減らしたり、違う種類のものを使用したりすることが有効な解決策となります。
2.薬物相互作用
多くの人が使用している抗てんかん薬には大麻との相互作用がある可能性があります。これはCYPと呼ばれる肝臓の酵素を抗てんかん薬も大麻も両方使用するからです。最も一般的な相互作用はクロバザムとバルプロ酸の間に見られます。しかし神経外科やカナビノイドの専門家であればすぐに薬物相互作用を特定し、血液内の薬の量を監視し、必要であれば量を減らすなどの対処をすることができるはずです。
3.治療の中断
特に患者が大麻に対してよい反応を見していたり、他の薬の服用をやめていたりした時、大麻を使った治療の急激な中断は非常に危険です。病院のポリシー、政府による規制、大麻の供給路が機能しなくなったなどの様々な原因で患者が大麻を入手できなくなると大きなリスクとなります。
4.副作用
他の薬に比べても、基本的に大麻の副作用は弱いものです。食欲の減退、胃の不調、過敏症などは少量のCBDでも起こりえます。多量のCBDでは、副作用に下痢、嘔吐、疲労、熱、疲労、そして肝臓の検査で異常な結果がでることもあります。THCの場合、副作用は極度な笑い、疲労、一つの位置でずっと止まる、周りの環境に対して鈍感になる、バランス感覚の欠落などがあげられます。
大麻は成長中の脳に悪影響か?
脳に対して大麻が悪影響を及ぼすという研究はすべて大麻を麻薬として使用する場合を想定しています。このような想定で出された結論は必ずしも健康の向上を目的として専門家の監督のもと患者が使用する場合には適用されません。どんな抗てんかん薬でも成長への影響は不安なことではありますが、連続的な発作もまた脳を傷つけることになります。薬による副作用と、症状による影響のバランスを考えながら服用していくことが大切となります。
根本的には、カナビノイドは神経保護的な物質です。その上、私たちの脳でさえ怪我をしたときは痛みを軽減するため自らカナビノイドを分泌するときがあります。一般的な抗てんかん薬よりも、大麻のほうが安全といえます。
出典:Leafly
子供のてんかん治療に大麻を使用することのメリットは?
カナビノイドによっては痙攣を抑える作用もあり、発作の起こる頻度、長さ、そして強度を低くすることができます。一般的な薬から効果を得られなかった272人の患者のうち、86%が大麻から好影響を受け、10%が完全に発作を受けなくなりました。発作を軽減させることが当然最も重視するべきメリットではありますが、大麻にはそれ以外のメリットもあります。
いくつかのカナビノイドには神経保護の作用が見られ、これはまた多数の動物実験を通して証明されてきました。このような物質は脳外傷によるダメージを抑え、治療を促進し、順調な回復にむけての足取りとなります。カナビノイドが完全に発作を抑えることができなかったとしても、発作によって及ぼされるダメージを抑制したり、回復を促進させたりするなどの影響は発作の適切な治療へとつながっていきます。
THCというカナビノイドには筋肉の緊張を緩める作用があります。これは筋肉痛を感じる患者に対しては最適です。またカナビノイドには消化に対しても効果的な作用がみられ、服用すると食欲の向上、腹部の痛みの軽減などにつながります。適切な使用をすれば発作を患っている患者にとって必要不可欠な安眠も促進することができます。
カナビノイドの仕組みは?
私たち全員の体にはエンドカンナビノイドのシステムがあります。これは生理学的なシステムで、体全体の組織、そして特に脳に多く見られるものです。主な役割は細胞レベルでの健康とバランスを保つこととなっています。体は常に大麻に含まれるカナビノイドと似たなエンドカンナビノイドを分泌しています。
私たちが怪我をしたとき、特にそれが脳に対してや発作であった場合、このカナビノイドシステムが活性化されダメージの軽減と治療の促進に努めます。もともと脳が分泌するカナビノイドは発作を対象としていることを考えると、植物的なカナビノイドを治療に使うことは自然に思われます。
出典:(Dr. Sulak/Healer.com)
大麻の植物には様々な物質が存在します。発作を患っている患者に対してはTHC、CBD,そしてTHCA有効であること実証されています。THCが最も広く知られているカナビノイドでしょう。このカナビノイドは大人にとっては悪影響を及ぼすものの、計画的に少量で時間をかけて使用すれば有効な治療法ともなります。
CBDにも痙攣を抑制する作用と神経保護的な作用がみられるものの、THCとはまた違う仕組みとなっています。CBDは障害を生まず、多量を使用しても適用することが可能な種類となっています。
THCAはTHCに手を加えないもとの状態のカナビノイドです。THCAがどのようにして発作を軽減させるのか、詳しいことは理解されていないものの、少量でも大変有効な治療法であることは確かです。ほかにも期待が集まる様々なタイプのカナビノイドの研究が進められています。
他の多くの治療法と異なって、カナビノイドは同時に様々な体の部位で様々な効果をもたらすことによって発作を軽減していきます。
多くの患者にとって単体でカナビノイドを使うよりも、複数のカナビノイドを同時に使うことが有効です。「エンテリア効果」と呼ばれるこの効果は、植物薬ではよくみられるものです。自分にあった組み合わせと量を見つけるには多くの労力と長い時間がかかることもありますが、その先のことを考えれば必要なステップであり、また大きな価値を持つものでもあります。
患者の状態をよく理解し、専門家と相談し、適切なカナビノイドを使っていけば、発作が軽減される可能性は多いにあります。
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