ピーター・ティエル氏が支援している未公開株式投資会社がマリファナ製造会社に投資する目的で1億ドルを追加で調達した。これはジェフ・セッションズ司法長官による取締りの可能性に直面した大麻産業側のたゆまない訴えのあらわれだ。
プライバティアホールディングスが1月25日に述べたところによると、直近の決算を受けて総額2億ドルにのぼる資金が調達できたが、これは初期段階の大麻産業では記録的なものであるとのこと。シアトルに本社があるものの、プライバティアは米国政府による規制リスクを憂慮して投資機会を求めて米国外に目を向けている。今月初めには、セッションズ司法長官は各州が嗜好品としての大麻利用を合法化することを促進するオバマ前大統領時代の政策を取り消した。
「私たちは大麻利用に関するグローバルなパラダイムシフトの最中にいます。今日この産業のグローバルなリーダー企業を見ると、合衆国ではなくカナダ、オランダ、イスラエル、スペインに本社があります。これは合衆国の環境が投資を阻害しているからです。」(ブレンダン・ケネディ プライバティア共同創設者/CEO)
プライバティアの株式保有企業には、ブリティッシュ・コロンビア州にある医療大麻の研究と生産施設を運営するティルレイ、ワシントン州にある食用大麻生産会社であるグッドシップ、そしてレゲエの伝説であるボブ・マーリーの公式大麻ブランドでああるマーリーナチュラルがある。
カナダでの大麻産業ブーム
1月24日にはカナダで大麻生産企業であるオーロラカンナビスがカンニメド・セラピクスを12億カナダドル(10億ドル)の現物株買取方式で買収することに同意した。これはいまだ過熱しているマリファナ産業においても最大の買収だ。
「カナダのような国では、大麻産業への投資は米国ほどリスキーではありません。また既存の医薬品や一般消費者向け製品のメーカーや販売業者と組むこともより簡単です。たとえば、プライバティアはカナダの最大薬局チェーンのショッパーズ・ドラッグ・マートと提携しますが、それにより6月にはウルグアイについでカナダが合法大麻の流通量第2位の国になるでしょう。約30の国々が医療大麻を認めており、2018年中にはさらに10カ国以上が認める可能性があります。」(ケネディ プライバティアCEO)
発表の中で、プライバティアは3人の創設者が会社の時価総額で500万ドル分の株式を、(プライバティアが言うところの)大麻の禁止により損害を被ったコミュニティを支援するために寄付するとした。
プライバティアによると、プライバティアへの出資者は富裕層、資産家の資産管理組織、機関投資家であるとのこと。「機関投資家の大半は、連邦法でマリファナが非合法医薬品になるリスクを嫌って大麻産業への投資を避けました。ティール氏のファウンダーズ・ファンドが大麻産業に投資をすることを最初に公にしたことで、変化の波が起こりました。」(ケネディ プライバティアCEO)
「1,000万ドル台の投資に関心がある大規模投資家からの関心もいただいています。彼らにとって大麻産業は5年前には本当に可能性を測り難いものでした。10億、数十億ドルを運用する大規模投資家は大麻禁止の終わりは不可避で、それも予想より早く終わるだろうと考えています。」(ケネディ プライバティアCEO)
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